安全・安心を確保するためのサイン研究開発プロジェクト
お知らせ
安全・安心を確保するために必要な要素とは
弊社では企業様や自治体様オリジナルのトリックアートや錯視をデザイン、制作しております。
その際にご相談が多いのは、安全・安心を確保するためのサインを制作したいというもの。
先日は、ある角度からだけ立体的に見える錯視サインを用いることで、危険を察知し、スピードを減速する効果などを期待されたご相談が入り、施工をさせていただきました。
※写真は神奈川県大和市の事例
弊社でも独自に研究を進めております。
立体的に見えすぎて急ブレーキをかける、では事故率を逆にあげてしまうことになり、安全・安心を確保できません。<その場所から>、<ドライバーから見て>、立体的に見える、などの条件が必要です。
様々な事例を踏まえて弊社が考える安全・安心を確保できるサインとは
◆視認性が強いこと
◆非言語でも伝わること
◆あくまでビックリさせてはならないこと
が必要要素だと考えます。
要素その1 視認性が強いこと
トリックアートは通常錯覚を用いて2Dのものを3Dに見せる技法です。実際に目でみるよりもカメラのフィルターを通す方がそのものの見え方をするのでいわゆる<トリックアート効果>は高いです。
またその見え方には個人差があります。空間上の物のカタチを認識する脳の癖がある方は見えづらく、網膜に見えたデザインの方を強く認識する脳の癖がある方は見えやすい傾向にあります。
ただ、錯視サインは写真を撮るわけではありません。
目で見たときにどう立体的に見えるか、なんだろう?と思ってもらえるかが大切になってきます。なるべく空間上の物のカタチの情報を認識させないために、ある一定程度の距離をとって見てもらう必要があります。
また、デザインはグラデーションや各種テクスチャーを用いるより単色で表現する方がより目で見えやすくなります。明暗・濃淡のギャップをあえて生むことでよりデフォルメしてデザインを伝えていきます。
この条件を満たす必要があるのです。
要素その2 非言語でも伝わること
2020年。今年オリンピックが開催されること、また年間のインバウンド訪日観光客が4000万人を突破するとも言われている勢いです。またそれだけではなく、子供から高齢者まで平たく認識していただきたい。そう思うとできる限り<非言語でも伝わること>が次の要素となってきます。
人間は自分がすんなり理解できない、読めない文字を意味なき記号として認識する傾向があります。
ましてや情報量が増えた昨今であれば個人の脳の中で瞬時に<必要><不必要>に情報を分けるようになっています。
そのため、できる限り非言語であることが好ましいのです。
例外はあります。
100%住民が日本人の住宅地である場合には言語での表記も有効です。
が、かな表記、カナ表記を推奨いたします。
※写真は神奈川県大和市の事例
要素その3 あくまでビックリさせてはならないこと
トリックアートはカメラを覗いて驚く効果がある方が面白いものが制作できます。
しかし、安全・安心を確保するサインの場合は、例えば公道でそのサインがあることで驚いて急ブレーキをかけてしまった、こんなことがあっては大変です。
海外には道にボールを追いかける少女が公道上にトリックアートとして描かれている例もあるらしいですが、もし真っ暗な中、そこで急ブレーキをかけることで追突事故が起こっては元も子もありません。
驚かせるのではなく、注意喚起するものでなければならない。このバランスが難しいですが、人間科学として追求していくと面白いと感じます。
安全・安心を確保するサインのご相談受付中!
各種実績から弊社が考える安全・安心を確保するサインの研究開発プロジェクトは随時進行中!
〇交通事故を減らしたい行政様
〇物流倉庫での安全・安心サインをご検討中のメーカー、流通業様
〇駆け込み乗車などの危険行為を減らしたい交通事業主様
などのご相談を随時承っております。
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